ブンタウ日帰り日記
ちょっと前にとある方からベトナムの観光ガイドブックをいただきました。
こちらのガイドブック、ネルソン(※日本人です)という方からいただいたんですが、これ、とても良い本ですね!普通では見つけられないような路地裏の穴場スポット等の紹介もあり、食べ歩きやウロウロと徘徊するのが好きな自分にとってはとても素敵な情報源。
ちなみにこのネルソンというお方、ベトナム在住の日本人で知らない人はほぼいない!といわれるベトナムおもしろ情報サイト「べとまる」の編集長なのです。非常に面白く、ディープなベトナム情報が満載のサイトなので是非ご覧ください。
まさか自宅アパートにリアルバイオハザードごっこができるポテンシャルがあったとは気が付きませんでした…。
その時の様子や経緯はこちら。(観光ガイドブックの「歩くベトナム」を、べとまるの読者に歩いて配る)
でも、今回はブンタウ(Vũng Tàu)がテーマなので、せっかくですがこのガイドブックはそっと閉じておきましょう。
ベトナムでリゾートというと Nha Trang が有名らしいのですが、ホーチミンからはちょっと遠い。どこか近場で海を見に行けないかと思っていたところ、ローカルリゾートの Vũng Tàu であればホーチミン市内から日帰りできるという話を聞き、行ってみることにしました。
今回利用した交通手段はバス。
Phương Trang というバス会社のようです。
朝8:30、果たしてこのバスが予約無しでも乗れるのか、金額はいくらなのか、よくわからないままとりあえず 272 Đề Thám にある営業所に行ってみました。
係の人に Vũng Tàu に今日これから行きたい旨をなんとか伝えると、「Phạm Ngũ Lão に行け」のような事をたぶん言われたので、 272 Đề Thám のすぐ隣の 205 Phạm Ngũ Lão に行ってみると…
そこにはオレンジ色のバスが!
おぉ。想像以上に綺麗なバス。
バスの乗り口の人に Vũng Tàu?って聞くと頷いたので、料金をその場で払って乗車成功。予約無しで案外すんなり乗れました(たまたまかもしれません)。
片道11万5千VND(約600円)。
バスの車内は清潔感があり、ミネラルウォーターとおしぼりも配布されてとても快適。
さぁ一路、Vũng Tàu へ(向かっていると信じて…)。
少々ボコボコな道を走るものの、
出来て間もないらしい高速道路も使います。
料金所がありましたが、ETCのようなものは見当たりませんでした。
ほどなくして、とても広大な川と湿地帯が姿を表します。
ホーチミンにいるとつい忘れがちですが、郊外へ行くとすぐにこのような景色が広がります。
ふと、景色を見ながら思ったこと。
電線に鳥がとまっていないのです。
というか、周囲を見てもそもそも鳥が飛んでいない。
ちょっと不思議。
ある人が言うには、みんな食っちゃったんじゃないのか?と。
本当のところはどうなんでしょうね…。
出発してから1時間程走った10時過ぎ。サービスエリア的な?ところで20分程の休憩。お菓子やご飯、もちろんトイレもあり、バスの運ちゃんはここで phở を食べてました。
再び走ること1時間。
無事に終点 Vũng Tàu のバスターミナルに到着。
時刻は11:30。ホーチミンを出発して約2時間半の道のり(休憩込み)です。
出発地点と到着地点。
到着したバスセンターから主要な場所まで無料で乗せてくれるミニバンのサービスがあり、タイミング良く乗ることができました。これもきっと Phương Trang バスのサービス。このバス会社とても好印象!また使いたい。
で、まず来てみたのは Đình Thần Tháng Tám という廟。
ここには大きなクジラの骨が祀ってあるらしく。
ちなみに周辺はこんな感じ。
ホーチミンよりも交通量は断然少なく、のどかな雰囲気が漂います。
さて、中に入ってみると…
誰もいない…。
一人でウロウロして完全に不審者状態。
おそらくメイン?のほこらを発見。
ここを更に奥へ進むと…
巨大な骨を発見!!
これですね。
骨格を組み立ててあるわけではないのでわかりにくかったのですが、どうやらクジラの頭部。
ここ Vũng Tàu はもともと漁師の町で、クジラは海の守り神らしく、このクジラには南海将軍?という名前があるそうです。ずっと昔に浜辺に打ち上げられたクジラをここに祀っているとのこと(かなりアバウト)。
最初は気がつかなかったのですが、この祠の入り口にはクジラの模型が…。
ちょっと怖い…。
ここからのんびりと町並みを見ながら歩くこと20分。
(といっても暑かったんですが…)
巨大なベトナムの国旗のもとにたどり着きました。
この旗の周辺海岸がバックビーチと呼ばれる Vũng Tàu のメインビーチ!
たくさんのパラソルとそこそこの海水浴客。
天気の良い日の海ってやっぱり良いですねー。
広がる景色を見ながらとても癒されます。
なんだか雰囲気は日本の江ノ島、湘南辺りにとても似ています。
周辺には海鮮料理屋やホテルもあります。
…が!この周辺の海鮮料理屋、日本人のみ(現地を知らない人)で行くと高確率でぼったくられるらしく、1人だったので海鮮料理は断念しました…。(ベトナム人からも聞いた情報なので、海鮮料理を食べたい方は信頼できるベトナム人と一緒に行かれることをお勧めします)
先ほどのベトナムの旗のところから海岸沿いに歩くこと約15分。
絶景が楽しめるという巨大キリスト像へ。
山頂にちょこっと顔が見えるのがわかりますか?
そこまで登っていきます。
途中にはお土産屋の並ぶ通りもあり、この辺りがやっぱり江ノ島に似ているように感じます。
全体の距離は意外と長くはなく、15分〜20分程度で頂上に着きます。
ただ、ひたすらに暑い…。
ここに来るときはタオルと水は必携ですね。
道中の手すりに見かけた落書き(落彫り?)。
名所に名前を思わず刻み込んじゃう衝動性はベトナム人も同じなのか。
滝のように汗水を垂らしつつ、遂に頂上のキリスト像へ!
近くで見ると…、
バーチャファイターみたいにポリゴンなキリストさま。
このキリスト像の肩の部分に展望台があるのです。
実はこれ、この日2回目の登頂…。
最初に来たときは展望台が閉まっていたので下山したのでした。
訪れる際は時間に気をつけましょう(自戒)。
(確か 11:30〜13:30 がお休みでした)
ここで靴と荷物(鞄やリュック)、帽子などは置いていくように言われます。
当然、盗まれない保障はどこにもありません。
自分は身体にフィットする感じの小さめのショルダーバッグだったんですが、それだとそのまましれっと入れました。服装も露出の多いものは入れない可能性あり。
キリスト像の内部。
人一人が通れるスペースの螺旋階段。
たまたま写り込んでいませんが、人の往来も多く、壁に張り付きながら離合します。
登りきった先にはこれまた人一人のギリギリな展望台が。
全体的にはポリゴンですが、アゴはしっかり割れてました。
確かに絶景。
眼下にはバックビーチを一望できます。
あれですね、ブラジルのコルコバードのスケールを小さくしたような…。
(知ったかぶり)
気づけば時刻は16:00前。
日もちょっと傾いてきて、暑すぎてクタクタにもなったので最初のバスターミナルへ戻り、そのすぐ隣にある Chợ Vũng Tàu(市場)を最後に覗いてみました。
ベトナムの市場、というと大体どこも同じ様子で、ベンタン市場と広さも同じくらい。
ただ、ベンタン市場とは違って客引きは無かったので普通に地元住民が買い物をするところ、といった印象。
そして17:00発のバスでホーチミンへ。
ホーチミン市内行きは1時間毎に19時まで出ているようでした。
料金も行きと同じ。
帰りのバス車内ではベトナムミュージックがズンドコ流れ、隣に座ったおばちゃんからは何故かパンケーキをもらったのでありがたく食べながら帰りました。
今回は行けなかったのですが、他にもケーブルカーやドッグレースもあるようです。次回はベトナム人と一緒に行ってシーフードも楽しみたいですねー。
(安全なお店をご存知の方は是非、教えてください…)
場所名 | 住所 |
---|---|
Phương Trang営業所 (ホーチミン) | 272 Đề Thám, Q.1, TP.HCM |
Phương Trangバス乗り場 (ホーチミン) | 205 Phạm Ngũ Lão, Q.1, TP.HCM |
Phương Trangバス乗り場 (ブンタウ) | 185 Nam Kỳ Khởi Nghĩa, Vũng Tàu |
Đình Thần Tháng Tám (クジラのところ) | 77a Hoàng Hoa Thám, Vũng Tàu |
バックビーチ (国旗のところ) | 115 Thùy Vân, Vũng Tàu |
Tượng Chúa Kitô Vua (キリスト像) | 4 Hạ Long, Vũng Tàu |
Chợ Vũng Tàu (市場) | 146 Nam Kỳ Khởi Nghĩa, Vũng Tàu |
※本投稿の内容は2014年10月時点のものです。現在は異なる可能性がありますのでご了承ください。また、本投稿の内容によって生じた一切の損害に関しての責任は当方では負いかねます。
こちらのらくがきもどうぞ。
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