タイ初入国!(1/2) 国有鉄道~アユタヤ
先日、ベトナム某所にてトイレに行ったんですよ。
そしたら…
なんぞこれ。
一見すると普通のトイレですが…。
どうしてこうなったのか…疑問は深まるばかりです。
明らかにおかしいでしょ。「向き」が。
壁が近すぎて座れませんがな。
随分前の話ですが、微笑みの国タイへ初めて行ってきました。
ベトナムは日本よりも祝日が少ないため、ゆったりする時間は取れず土日の弾丸で。
金曜の夜、仕事を終えてタンソンニャット国際空港からタイのドンムアン空港へ向かいます。
スワンナプーム空港の方が有名かつ大きくて綺麗なようですが、ドンムアン空港発着便の方が格段に安かったのでそちらを選択しました。
ベトナムからタイへは1時間半程度の飛行時間。その近さに驚きつつ、ウトウトしていたらあっという間にドンムアン到着。
遂にタイ初上陸!!
おー。
サワディクラー(ップ)!と心の中で上がっていたテンションもストンと落ちる程の殺風景なドンムアン空港。
旅行客がわずかにいる程度。
ふと…
どちら様ですか?
と、大変失礼ながら一瞬思いましたが、タイってそういえば王国でした。この後、街中でも至るところに王様の肖像画があり、”タイ王国” なんだなぁとしみじみ。
まずはタクシー乗り場へ向かう途中の売店でSIMカードを購入。
お店には数種類の値段設定のSIMが売られていましたが、土日だけの滞在なので7日間1.5GBデータ通信のものを購入。約60分間の電話チャージも込み、とのことで確か300バーツくらい。設定は店員さんが親切にも全部やってくれた。
ベトナムでは何度か痛い目を見ているので、この時も何か仕込まれるんじゃないかと内心ドキドキしていましたが、特に問題も無く快適に使えました。
通信手段を得たところで、いざタクシー乗り場へ。
様々なカラーのタクシーが次々と入ってきてびびる。なぜならホーチミンはぼったくりタクシーだらけ。自分自身、しっかりボラれ経験済みの上にホーチミンでは「マイリン」と「ビナサン」の2社しか乗らない、という鉄則があるからです。
まわりの他の客をよくよく見る…。特にタクシーを選んでいる雰囲気は無さそう。
というわけで、流れに身をまかせて乗車。メーターを凝視していましたが、何事も無くバンコク市内のホテルに無事到着。空港から市内までで料金は150バーツくらい。たぶん普通でした。
翌日。
この日はアユタヤという世界遺産の町へ行くことを決めていました。普通は市内観光からするものだとは思うんですが、日曜の夜には飛行機でホーチミンに戻るため、時間の読みづらい遠出は土曜日にした方が良い、という判断です。
アユタヤへ行くにはタクシーとかバスとかが手っ取り早いみたい。でも、せっかくなので鉄道で行きたい!
ということで、MRTと呼ばれる地下鉄を使ってタイ国有鉄道の始発駅、ファランポーンを目指します。
地下鉄構内へ。
すごく綺麗。いやほんと、正直面食らいました。当たり前のことですけど、実際に足を運ぶって大事ですね。痛感。
しかし券売機は小銭しか使えず、ATMからおろしたばかりの自分は大銭しかなく…。窓口で両替をしてもらってから券売機で切符を購入。これは少々めんどくさいかも。
ただ、コインがあることにちょっと感動。現在のベトナムにはコインが無く、すべてお札で済ますことに慣れてしまっていたからです。
購入したチケットはオセロのコマみたいな形。
これを改札にかざして、到着駅では改札の中に投入。
日本の紙製とは違って再利用式。
バンコク中心は地下鉄がそこそこ巡っているため移動は割りとしやすい。
ホーチミンにも早く地下鉄ができて欲しい。ちなみに2020年開通予定でホーチミン市内ではいたる所で工事中。
そして到着、ファランポーン駅。
なんだか風情があってとても良い感じ。
周辺にはトゥクトゥクもたくさん停まっており、僧侶も俄然交渉中(たぶん)。
駅の待合ロビー。
ヨーロッパみたい。行ったこと無いけど。
乗車券を手に入れるため券売所へ。
鉄道には指定席と自由席とがあるようで、当然金額も違う模様。
アユタヤまでは片道約2時間。さすがに2時間の行程を自由席がどんなものなのか不明な状態で行くには勇気が無く、無難に指定席を購入。
料金は245バーツ。自由席はいくらだろうと見てみると、なんと20バーツ。
10倍以上違うことに衝撃。
きっと指定席は旅行客向けで、地元の人は自由席が普通なんだろうか。
おぉ、なんだか「世界の車窓から」っぽい。
脳内をメロディがリフレイン。
実際、車両へ乗り込んでみると、自由席も指定席も見た目ではそんなに違いがありませんでした(車内の様子は撮り忘れ…)。
見るものがすべてが新鮮だからか、片道2時間もさほど気にならずあっという間にアユタヤ着。
アユタヤではたくさんの乗客が降りていました。おそらくほとんどは自分と同じ観光客。
駅を出ようとすると、トゥクトゥク兄ちゃんがものすごく営業を仕掛けてくるのですが、ここはスルーしました。一人旅だし、気兼ねなく自由にアユタヤ遺跡をまわりたかったのでレンタサイクルを考えていたのです。
駅を出て正面の道路を横断し、この道をまっすぐ進みます。
やや不安になりながらも奥へ進むと川に突き当たります。
すると左手に船着場。
事前に調べた情報によると対岸へ渡る必要があるらしく、5バーツを支払って向こう岸へ。
岸に着くとレンタサイクル屋が数件並んでいましたが、ここまで来るとどこが良いかなんてわからないので一番手前のお店で手続き。
ここでもぼったくりに遭うんじゃないかと警戒していましたが、自転車のレンタル料は50バーツとまぁ普通な金額。
でもって、レンタルの際にはパスポートかパスポートのコピーが必要らしい、ということで準備してたのですが「要らない」と。「デポジットで1000バーツだ」と。
ここで再び警戒心MAXになったものの、確かに持ち逃げされることを考えるとデポジットは妥当なのか、とか思いながらももう面倒だったので素直に1000バーツ渡して手続完了。
想像以上に綺麗な自転車です。
親切にもカゴにはアユタヤ遺跡の地図と日本語で書かれたパンフレット付き。
店員から「カゴには荷物入れない方がいいよ、盗られるから」と忠告ももらってどうやら悪い人では無さそうです。
果たして無事にデポジットの1000バーツは返ってくるのか…。
そんなことも自転車を漕ぎ出すとスッカリ忘れてしまい、しばらく進むと、
第一遺跡を発見!
Wat Maha That という遺跡らしいです。拝観料50バーツ。
おー。
ドラクエの世界。
感想がまぁ浅過ぎて申し訳ないのですが、それでも実際に立ってみると何かズンと来るものを感じます。ズンと来るものをね。
遺跡内にある仏像の多くが首から上がありません。
小さくてわかりづらいですが、両脇にあるのはすべて胴体だけの仏像…。
かつてビルマからの侵略の際、略奪で頭部を持っていかれたのだとか。
そしてこちら。
アユタヤで調べものをすると必ず出てくる木に埋まった仏像の頭部。
何とも寂しさとか不気味さを感じさせます。
立ったまま見つめると罰が当たるらしいです…。
アユタヤはその昔はタイの首都だった、とかビルマの侵略で破壊された、とか詳しくはWikipediaをご参照くださいませ。
他にも遺跡はアユタヤの町の広範囲に点在していて、チャリでのんびりとまわりました、が、遺跡が多すぎるので省略します。
道中、遺跡を取り囲んだ野外イベント?らしき会場も。
ゾウも堂々と道を歩いておりました。
このゾウの先に綺麗でひらけた場所が。
Wihan Phra Mongkhon Bophit というお寺。舌を噛みそうな名前が多いです。
中には巨大な仏像があります。
タイは国民の90%以上が仏教徒とのこと。地元の人たちなのか、老若男女、大勢の人が膝をつきしっかりとお祈りをしていました。
日本ではそんなに見ないであろう光景。これだけ多くの人が敬虔にお祈りをしている様を見ていると、うまく言葉にはできないのですが、どこか感動するというか、思わず見入ってしまいます。
お寺を後にして、更に奥へとチャリをずんずん漕ぎ進めます。
最後に訪れたのはこれまた有名な(気がする)涅槃像がある What Lokayasutharam。
これだけ遺跡や仏様を見ていると、無条件にありがたみを感じてきます。
ここ、想像以上に遠く、レンタサイクルを漕いでいると本当にこの道で合ってるのか?と不安に駆られます。あと、この周辺は物売りも多い。
さて、ひと通り遺跡をぐるっと回って満足&暑さで疲れたのでバンコク市内へと帰ります。
レンタサイクルをお店へ返却すると、最初の心配とは裏腹にデポジットの1000バーツはきちんと返ってきました。それどころか、アユタヤ遺跡のポストカードセットまでプレゼントされ、普通に親切でビックリ。あまりに親切だったので、バンコクへ帰るための乗り合いバン(ロットゥ)の場所も聞いてみると、これまた親切に地図で教えてくれました。
満面の笑みでお見送りまでしてくれて、ホーチミンとはえらい違いだなぁ、と感じつつ教えられた場所へ。レンタサイクルのお店から確か徒歩で5分くらいの場所。
ちょうど乗り合いの人数が揃って出発するところでタイミング良く乗車に成功。料金は60バーツだったかな。
アユタヤ帰りのロットゥは個人的にお勧めかも。鉄道だといつ来るとも知れず(行きは始発だから良いのだけど…)、タクシーで帰るのも高くついてしまうので。
途中で何箇所か乗り降りするものの、1時間半くらいでバンコク市内の戦勝記念塔という所に到着します。
都会のど真ん中、という感じ。近くにはタイのモノレール?であるBTSの駅もありスムーズに帰着できました。
アユタヤは本当に遺跡が町に溶け込んでおり、黄昏な空気が全体に漂っていて穏やかな場所でした。まぁ遺跡はあり過ぎて、ちょっとお腹一杯にもなりましたけどね。
次回はザ・市内観光と水上マーケットです。
こちらのらくがきもどうぞ。
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